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メンタルヘルスケア

うつ病

前項ではストレスが与える肉体的な悪影響について解説しましたが、ストレスは精神的な部分にも悪影響を与えます。その中でも代表的なのが、近年何かと話題にされることの多い「うつ病」です。


うつ病だと診断されるのは、2つの主要な症状が基準とされています。それは「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」です。前者は気分の落ち込みや何をやっても晴れない嫌な気分、または空虚感や虚しさ等のことをいい、後者は以前までは楽しめていたことに楽しみを見出せなくなってしまい、感情が麻痺した状態になることをいいます。これら2つのうちどちらかが現れていると、その人はうつ病と診断されるのです。


うつ病が一般的にも認知されている今では、うつ病の治療法も様々な物があります。うつ病に対する薬である「抗うつ薬」を基本として、頭皮の上から電流を流して、人工的にけいれんを起こさせることによって治療を行う「電気けいれん療法」、患者を夜間眠らせないことによってうつ病の改善を図る「断眠療法」、太陽、あるいは人工の強い光を浴びせることによって治療する「光療法」等があります。


ただしこれらの中には実験段階にあるものも多く、限定的に行われるのがほとんどなので、あくまでも薬物療法が基本にあるということに注意が必要です。


また、うつ病の治療には周囲の理解も必要です。うつ病治療の基本方針として「無理をさせず、長い目で見守ること」とあります。周りの人が無暗に「頑張れ」と言ってしまうと、より深いうつ状態に陥らせてしまうことがあるためです。余計なことはせずにただひたすら見守ること、結局はこれがうつ病を治す近道となるのです。