ヘルスケア 健康な暮らしを保つために

広義のヘルスケア(栄養・食事)

漢方薬

東洋の医学、特に伝統中国医学には「未病」という、西洋医学とは毛色の異なる概念が存在しているということは既に説明したとおりですが、それ以外で伝統中国医学において重要なファクターとして有名なのが「漢方薬」です。


漢方薬とは一般的に、植物や動物、鉱物など、自然界に存在している天然の素材を利用して作られた薬である「生薬」を、複数種類組み合わせて作られたもののことをいいます。


漢方は、今から約5500年前にその基礎が芽生え、そこから今日に至るまで長きに渡る研究が行われ、今では漢方医学という医学の1種類として立派にその存在が認められています。また1700~1800年前に著された「傷寒論」、「金匱要略」という書物がありますが、この2つは今日の漢方の最も優れた古典とされ、現在でもその理論は漢方の重要な柱となっているとされています。


一方日本においては、約1000年前に中国から伝わってきて、その後独自の発展を遂げました。中国では通常処方されないような組み合わせも生まれ、その日本式処方の漢方薬を求めて、本場中国から買い付けにやってくるといった逆転現象も発生しています。


漢方薬で有名なものとしては、風邪をひいたときに効果のある葛根湯や桂枝湯、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃炎に効くといわれる安中散、体力虚弱者の胃痛、下痢などの治療に用いられる人参湯、冷え性、不眠症、更年期障害に効能のある加味逍遥散といったものがあり、これらは今や薬局やドラッグストアだけでなく、インターネットによる購入も可能となっていて、私たちの手に触れる機会も非常に多くなっています。