ヘルスケア 健康な暮らしを保つために

人間以外のヘルスケア

自然界のヘルスケア

ヘルスケアは、何も私たち人間だけが行っているものではありません。自然界に存在する動物たちも、健康になるために色々なことをしているのです。身近な動物としてネコをあげてみます。


ネコの代表的なヘルスケア行為として「毛づくろい」があります。主に舌や前足などを使って全身をくまなく舐めることですが、これを行うことによって汚れが取れて清潔になり、体温を下げることができます。


また毛づくろいは「転位行動」とも呼ばれ、緊張や恐怖感、ストレス等を毛づくろいを行うことによって発散しているといわれています。同じようなヘルスケア行為に「爪とぎ」があります。ネコの爪も、私たち人間と同じく放っておけばどんどん伸びていきます。すると伸びることによって爪は次第にその鋭さを失ってしまい、獲物を捕獲しにくくなってしまいます。


それを防ぐために、ネコは爪とぎを行うのです。またこの爪とぎも転位行動の1つだと考えられています。これらのヘルスケア行為を、ネコをはじめとするネコ科の生物は日常的に行っています。 動物が行うヘルスケア行為として、その他に「胃石」というものがあります。胃石とは、動物が食物の消化吸収を促進するために飲み込む石のことで、古くははるか古代に生息していた草食恐竜も行っていたとされ、その化石の腹部にあたる部分からいくつもの石が発見されたりしています。


現在、この胃石はアザラシ、アシカ、ワニ類、草食性の鳥類に多くみられ、特にダチョウは飲み込む石の大きさが時に10cmを超えることもあるそうです。 自然界の動物は私たちのような道具や施設が使えない代わりに、このような方法でヘルスケアを行っているのです。